道端アンジェリカが公表した乾癬(かんせん)とはどんな病気?



乾癬の治療

 

 

乾癬は慢性の経過をとる疾患で、現時点での治療方法での完治は難しいとされています。しかし、症状が出ない状態を長期間維持することは可能です。治療の継続や生活習慣の改善によって、まずは症状の改善を目指しましょう。

 

もちろん治療のためには皮膚科を受診することになります。各人の乾癬の種類、症状、置かれている状況などから、適切な治療方法も異なってきます。民間療法で「乾癬が治る」と謳う方法もありますが、逆に悪化させてしまう危険性もあるのであまりお勧めはできません。とにかく、まずは皮膚科医の診断と治療を受けた方がいいでしょう。

 

乾癬についての悩みや不安もあると思いますが、各地に患者会もあるので、相談したい場合は、問い合わせてみるのも良いと思います。

 

具体的な乾癬の治療方法の中で基本となるのは外用療法です。治療用の薬剤は主に3種類です。ステロイド外用薬は炎症を抑えるために使います。ステロイドは白血球の活動、血管の拡張を抑制して炎症を鎮める薬剤なので、紅斑治療に効果があります。効果は比較的早いのですが、その反面、長期使用することで、副作用として皮膚萎縮や毛細血管拡張などを生じる場合もあります。効果の強さで5ランクに分かれ、症状に応じて処方されます。

 

そしてビタミンD3外用薬の使用です。これは表皮細胞の増殖を抑えるためです。乾癬になった皮膚は表皮細胞が異常に増殖しますが、その増殖を抑えて、正常な皮膚に導くための薬剤です。効果が出るのは比較的遅く、誤った使い方をすると、食欲不振、のどの渇き、脱力感などの副作用が起きることもあります。そして、ステロイドとビタミンD3の配合外用薬というのが3つ目となります。