道端アンジェリカが公表した乾癬(かんせん)とはどんな病気?



気をつけるべき点

最後に乾癬との付き合い方について書いておきましょう。基本的に乾癬は長く付き合っていくタイプの疾患です。悪化した要因をしっかり調べて、生活習慣を見直し、根気よく治療を続けなければなりません。できるだけ快適に過ごせるようにしていきましょう。

 

乾癬を悪化させる気候は冬です。湿度が高く日差しが強い夏は症状が軽快になるのですが、冬は皮膚が乾燥しやすく日光にあたる機会も少なく、症状が悪化します。

 

ストレスも重大な悪化要因となります。この二つが注意点です。生活習慣ということでは、食事、嗜好品にも気をつけましょう。不摂生は悪化の元です。厳密な食事制限は必要ありませんが、カロリーの高い食事などは悪化要因となることがあります。特に肉類、脂肪分など高カロリーの食事は乾癬を悪化させる危険があります。肉類よりも魚類を摂るようにして、揚げ物など油を多く使った炒め物は控え目にしてください。

 

香辛料なども摂り過ぎるとかゆみが増して、掻いてしまいやすいので、乾癬が悪化したという事例もあります。お酒やタバコも悪化要因になりますので、できる限り控える努力をしましょう。また、睡眠不足や不規則な生活も症状が悪化することもあるので気をつけたいところです。

 

掻き傷から新たな発疹ができる場合もあります。症状がない状態の皮膚でも掻いたり傷つけたりするとそこから新たに発疹ができる可能性があります。これは乾癬の特徴となる「ケブネル現象」です。

 

掻き傷以外にも、切り傷、やけど、虫さされなどささいな傷から起こることがあります。入浴時の注意ですが、ぬるめのお湯に短時間入るようにしましょう。ゴシゴシ洗うのは厳禁で、かえって症状を悪化させてしまいます。